現代の都市・建築における研究・教育
金沢駅西口広場の景観デザイン
北陸新幹線開業に合わせて金沢駅西口広場(金沢港口)が再整備された。既設の東口広場(兼六園口)が旧市街地への玄関口としてガラスドームによる構築的な表現であることに対し、西口広場は日本海や能登半島への玄関口として、東口とは対照的な自然(緑と水と空)をテーマとした環境デザインになっている。【蜂谷】
緑地から流れ出す冷気流の実測
晴れた夜間では放射冷却により緑地で冷気が生成され、周辺を冷やすことが知られている。卯辰山や金沢城公園の緑地においても、生成された冷気が夏季夜間、市街地の気温を2~3℃冷やしている。卯辰山や金沢城公園の緑地は周辺市街地の熱帯夜を緩和するのに有効であるといえる。【円井】
コケ植物の心理的影響とコケツアー
コケ植物は国内に約2000種あると言われ、古くから和歌や国歌に登場するように、日本人になじみのある植物である。金沢は降水量が多く湿度も高いため、コケが生えやすい気候である。金沢の日本庭園や街なかのコケ植物が与える心理的影響を調査すると同時に、小中学生の教育的イベントとしてコケツアーを行っている。【円井】