特色GP('07-'09)
特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
「価値の共有による技術者倫理教育―行動を設計する新教養教育―」
シンポジウム
第1回国際シンポジウム「教育課程全体を通した技術者倫理教育の展望」開催のご案内
金沢工業大学
科学技術応用倫理研究所 所長 札野 順
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より本学の教育・研究へのご理解とご支援をいただき深謝いたします。
さて、「人間形成」を建学綱領の筆頭に掲げる本学では、技術者の倫理教育を重視してまいりました。本学の教育課程全体を通した取り組みである「価値の共有による技術者倫理教育―行動を設計する新教養教育―」は、幸いなことに、文部科学省「平成 19年度 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に選定されております。
この取り組みの概要は以下のとおりです。
現代の高度科学技術社会において、技術者の判断や行動は社会に多大な影響を与えます。「自ら考え行動する技術者の育成」を教育目標とするKITは、公衆の安全・健康・福利を最重要価値とする倫理観に基づいて、判断し行動できる能力を育成する技術者倫理教育プログラムを人間形成教育の血脈としています。
本取組では、この技術者倫理教育プログラムを技術者になるための新教養教育と位置づけ、初年次教育から専門教育全体に展開しています。特に、本取組のコアとなる「技術者入門」「日本学」「科学技術者倫理」の三つの必修科目において、社会に貢献する技術者として重視すべき価値の共有を図ります。さらにマイクロインサーション手法を導入して、専門科目にも倫理問題を取り込むことで、教育課程を通して技術者倫理に基づく行動設計ができる能力を育成します。本取組により技術者の卵であるKITの学生たちに行動規範を重視する文化が醸成されつつあります。
なお、マイクロインサーションとは、各授業科目に、適度な倫理的・社会的文脈を組み入れることで、技術者としての自覚を呼び起こし、技術者が重視すべき「価値」について考える機会を学生に与える教育手法です。
この取り組みの一環として、標記の国際シンポジウムを下記の要領で開催いたしますので、是非、ご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。今回のシンポジウムでは、この取り組みの中間報告を行い、国内外の有識者、大学関係者の皆さまからのご意見をいただくことを主目的としております。また、米国およびアジア諸国における技術者倫理教育の現況について、米国の「教育課程全体を通して行う倫理教育」学会(The Society for Ethics Across the Curriculum)会長Dan Wueste氏、同学会学会誌編集委員長であり我が国でも有名な技術者倫理教科書の著者の一人であるマイケル・プリチャード氏をはじめ、この領域に造詣の深い方々のご講演およびパネルディスカッションが行われます。
年度末のお忙しい時期とは存じますが、是非ご参加いただけますようお願い申し上げます。
記
- 日時:平成21年3月11日(水)午前10時から午後5時30分(部分参加可)
(尚、午後6時30分より別会場でレセプションを開催いたします。) - 場所:
<第1会場>
金沢工業大学東京虎ノ門キャンパス(1204教室)
東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル12階
http://www.kitnet.jp/access/access06.shtml
<第2会場>
金沢工業大学扇が丘キャンパス1号館(1.213号室)
http://www.kitnet.jp/access/access01.shtml - 参加費:無料(ただし、資料代をいただくこともあります。)
- 参加申し込み先:下記参照
- 申し込み期限:平成21年3月9日(月)午後1時
プログラム(講演順序などは変更になることがあります。)
10:00-10:05 | 開会挨拶: 札野 順 (金沢工業大学) |
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10:05-10:35 | 「教育課程全体を通した倫理教育(以下EACとする)の現状と課題(仮題)」 ダン・ウエスト(クレムゾン大学) 米国EAC学会 会長 |
10:35-11:05 | 「米国における技術者倫理とEAC(仮題)」 マイケル・プリチャード(ウエスターン・ミシガン大学)EAC学会 学会誌Teaching Ethics 編集委員長 |
11:05-11:35 | 「台湾における技術者倫理とEAC(仮題)」 ペイフェン チャン (台湾国立中央大学)、Institute of Engineering Education, Taiwan |
11:35-12:05 | 「韓国における技術者倫理とEAC(仮題)」 ドンジョ ソン (嶺南大学校)), Vice President, Korea Engineering Education Research Center (An Affiliate of Accreditation Board for Engineering Education of Korea) |
12:05-13:00 | 昼食 |
13:00-13:30 | 「サンディエゴ大学におけるEAC(仮題)」 ラリー・ヒンマン (サンディエゴ大学), サンディエゴ大学価値研究所所長 |
13:30-14:00 | 「シンガポールにおける科学技術倫理教育(仮題)」 トニー・メイヤー(南洋工科大学研究部長・副教務部長) |
14:00-14:30 | 「米国におけるEAC(仮題)」 イレーン・イングルハート(ユタ・バレー大学)、EAC学会 学会誌Teaching Ethics 編集委員長 |
14:30-15:30 | 「価値の共有による技術者倫理教育」中間報告 金沢工業大学関係者 |
15:30-15:45 | 休憩 |
16:00-17:30 | パネル・ディスカッション(講演者全員) |
17:30 | 閉会挨拶 |
18:30 | レセプション(別会場 参加費 5000円) |
Program
10:00-10:05 | Opening Remarks: Jun Fudano, Director, Applied Ethics Center for Engineering and Science (ACES) |
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10:05-10:35 | "Ethics across the Curriculum: Present State and Challenges (Tentative Title)" Dan Wueste (Clemson University), President, the Society for Ethics Across the Curriculum |
10:35-11:05 | "Engineering Ethics and EAC in the US (Tentative Title)" Michael Pritchard (Western Michigan University), Editor, Teaching Ethics, the Society for Ethics Across the Curriculum |
11:05-11:35 | "Engineering Ethics and EAC in Taiwan (Tentative Title)" Pei-fen Chang (National Central University, Taiwan), Institute of Engineering Education, Taiwan |
11:35-12:05 | "Engineering Ethics and EAC in Korea (Tentative Title)" Dong Joo Song (Yeungam University, Korea), Vice President, Korea Engineering Education Research Center (An Affiliate of Accreditation Board for Engineering Education of Korea) |
12:05-13:00 | Lunch |
13:00-13:30 | "EAC at the University of San Diego (Tentative Title)" Lawrence M. Hinman (University of San Diego), Director, Values Institute, the University of San Diego |
13:30-14:00 | "Science and Engineering Ethics in Singapore (Tentative Title)" Tony Mayer (Senior Science Officer and Associate Registrar, Nanyang Technological University) |
14:00-14:30 | "EAC in the US (Tentative Title)" Elaine E. Englehardt (Utah Valley University), Editor, Teaching Ethics, the Society for Ethics Across the Curriculum |
14:30-15:30 | Mid-term Report on the Project by some of the fellows of the ACES |
15:30-15:45 | Break |
16:00-17:30 | Panel Discussion |
17:30 | Closing remarks |
18:30 | Reception |
ご出席の方は、平成21年3月9日(月)までに、以下をご返信下さいますよう、お願い致します。
<宛先>aces@wwwr.kanazawa-it.ac.jp
第1回国際シンポジウム「教育課程全体を通した技術者倫理教育の展望」に出席します
- ご出席の会場
第1会場 東京虎ノ門キャンパス(どちらか一方を消してください)
第2会場 金沢扇が丘キャンパス - 氏名:
- 出席者名簿に記載(可・不可:どちらか一方を消してください)
- 可の場合、名簿に記載するご所属:
- レセプション参加(参加・不参加)
当日、出席者名簿(お名前と所属のみ記載、ご住所、電話番号等は記載せず)を配布致します。この名簿は上記の目的以外には使用せず、終了後は破棄いたします。
お問い合わせ先:
金沢工業大学 科学技術応用倫理研究所
事務局: 本木あや子
【連絡先】
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-15-13
東京原宿研究所2F
tel: (03)5771-9929
fax:(03)5410-3057
E-mail:aces@wwwr.kanazawa-it.ac.jp