コラム KAZU'S VIEW

2015年01月

未(ヒツジ)年の年始めは雪掻(カキ)きで始まった

今年は、乙未(キノヒツジ)年になる。干支(エト)の組み合わせ60組の32番目になる。ひつじという漢字には「未」と「羊」の2つがある。未という字は、枝が茂っている木の形で、まだ枝が伸びきっていない部分を描いたものだといわれている。羊という字は、動物のヒツジを正面から見たときの、角(ツノ)と上半身を表した形を表していると言われる。羊は群れる性質をもち、群れから引き離されると強いストレスを受けるため、先導するものに従う傾向が強い。従って、未の枝が伸びきっていない、すなわち、未熟、未完の意味にもなるところが、羊との共通点であろう。
元旦は、ここ十年来無いくらいに朝起きをした。昨年末に寝だめしたせいなのかもしれない。起きて外を見ると一面、白亜の銀世界であった。塀に積もった雪を見ると30僂鯆兇┐訐兩磴任△辰拭5げ垢猟磴気鵬辰─過酷な雪かきのイメージが一層、体感温度を低くした。北陸の雪は重い。1985年に金沢に来て、感動したことが3つあった。1番目は冬の稲妻。アリスの歌で言葉は知っていたが、冬に雷鳴が、稲光と共に地響き(ジヒビキ)を立てて鳴り響く様は圧巻である。また、雪は深々と音もなく降るのが雪だというイメージが太平洋側の人間にはある。その雪が地面から吹き上げるように降るシーンは異次元の世界であった。2番目は、北陸に来る前は、冬は雪が多く、極寒の地のイメージであった。しかし、冬季に水道管に凍結止めの保温カバーが無いのに驚いた。水道管が凍り付くかないのか?と不思議に思っていた。そこで、気温データを調べてみたら、年間で氷点下になる日数が数日しかないことに驚いた。つまり、冬季の気温は零下になることはあまりないが、日中の最高気温も3〜5℃程度のため、平均気温が低く、かつ、日間温度差が少ない、つまり低温が安定的な気候であること。従って、冬の道路の雪は、地下水を使って融雪される。これを、冬の太平洋側でやったら罰金ものである。すなわち、道路が凍結するからである。その結果、雪は降っても気温がそれほど低くないため、雪はシャーベット状で、体積の割に水分が多く、重い雪になる。従って、北陸の雪かきは重労働なのである。そして、3番目は冬の除湿機である。冬は、加湿器が常識であった。空風(カラッカゼ)が吹く冬の太平洋側では、空気が乾燥するため風邪やのどの炎症などの疾患が増えるため、加湿器を使うことが多い。五木寛之に言わせると、適度な湿り気(潤い)のある町が金沢らしい。
ひつじ年を迎え、3月には北陸新幹線が開通する。人口減少に加え、都市集中化が加速される時代(トキ)、新幹線は地方都市にとっては「ストロー現象」に象徴されるがごとく、疲弊を招くリスクを伴う。地方都市の金沢の「明日はどっちだ?!」の明日のジョーのフレーズが思い(重い)出された。
以上
平成27年1月

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