コラム KAZU'S VIEW

2014年11月

初めての済州島で台風19号の強風を体験

10月11日から14日まで、韓国の済州島(チェジュド)に出かけた。第15回APIEMS理事会、Fellow 会議および第18回IFPR-APR Meeting出席が名目上の目的であった。しかし、本音は、2005年11月コラムで取り上げたチャングムが幽閉され、医女チャンドクに出会い、医師のチョン・ウンベクと再会し、医女試験を受けて宮中に舞戻る場所であった所に出向き、その場所、その時間(トキ)を共有したいと思ったことである。
行きは、小松―羽田―成田―釜山―済州という経路で、1日かかりであった。帰りは、済州―釜山―福岡―小松であった。成田―釜山間は2時間以上かかるのに、釜山―福岡間は40分とずいぶん時間距離に違いあることを知った旅であった。また、ちょうど、スパー台風の19号が近づきつつあり、旅程への影響を心配したが、済州島滞在中に島内観光した際に、かなりの強風と雨に見舞われた中で、済州民俗村を訪れた。ドラマ、デ・チャングムのロケ先ということだった、風雨にたたられ、ずぶぬれの中、ほとんど何も見ないまま、バスに戻った。
しかし、その観光ルートの中で、済州島で最も海抜の高い場所である、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)という、大変眺めの良いところを訪れた。展望台まではかなりの階段と坂を登らなければならなかった。小雨ではあったが、かなりの強風で、吹き飛ばされそうになりながら、汗だくで上った。見下ろす町並みが海の景色と混ざり合い、誠に絶景であった。済州十景の1つでもあり、ユネスコ世界自然遺産にも指定されたところらしい。日の出のメッカとしても知れ、名前の由来にもなっている。
陽の出る国(島)は天照大御神が、韓国の陽出る島の済州島はチャングムが仕切るところと覚えたり。アメリカでは、ハリケーンに女性の名前を付けると言う。日本では台風の名前は無性別である。異常気象や自然現象が富に増えた今日この頃、台風の性別を明確にしてもよい時期(トキ)が来ているのかも知れない。
以上
平成26年11月

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