コラム KAZU'S VIEW
2014年07月
FIFAブラジル大会の決勝戦はアルゼンチン対ドイツ、その意味するところ
多くの人が予想した優勝チームはブラジルだった。ところが、準決勝戦は1対7でブラジルの歴史的大敗に終わった。「マラカナンの悲劇」以上の衝撃ではなかったか。準決勝前のブラジル、コロンビア戦でネイマールが脊椎骨折で途中退場し、その後のゲームには出場不能となったことが、ある意味、今回のワールドカップを象徴する出来事ではなかったか。今回のゲームで強く感じたのはスター選手が試合の流れを変えたような気がした。しかし、メデイアはネイマール、メッシ、ロナウドといった選手の情報提供を事前に行っていたが、実はドイツチームには、いぶし銀のごときメスト・エジル(ミッドフィルダー)とマヌエル・ノイアー(ゴールキーパー)選手がいる。しかし、個人プレーより組織プレーを強みとた戦略には、感動さえ覚え、印象的であり、今大会を象徴していたような気がする。FIFAワールドカップがアメリカで開催される時は、ヨーロッパチームは優勝できないというジンクスを見事に打ち破り、新たな歴史を切り開いた大会ではなかったか。常識やジンクスは破るためにある、ことを見事に証明した歴史的大会ではなかったか。丁度この期間にフィンランドから来日した友人が、興味深い2枚の写真をメールで送ってくれた。その1枚目は、リオのキリスト像が両手で目を覆(オオ)っていた。もう1枚は、ドイツのメルケル首相が、キリスト像の代わりに立って、したり顔で勝利宣言をアピールするものだった。何か、ほほえましさとゆとりを感じた。
以上
平成26年7月