コラム KAZU'S VIEW
2013年10月
ワールドシリーズでの上原投手の胴上げに見る日本の勢い
大リーグのワールドシリーズ第6戦は10月30日(日本時間31日)、レッドソックス(アメリカン・リーグ)が本拠地ボストンで、セントルイス・カージナルス(ナショナル・リーグ)を破り、6年ぶり、8度目の優勝を果たした。シリーズ最優秀選手(MVP)は、David Americo Ortiz Arias:ダビッド・アメリコ・オルティス・アリアス(レッドソックス、指名打者)が選ばれた。しかし、上原浩治(ウエハラ コウジ)投手と田澤純一(タザワ ジュンイチ)投手の貢献は多くの人々が認めるところであろう。その象徴は上原投手の胴上げシーンとそれを伝えるメデイアの賞賛の言葉で確認することができる。多くの日本人がプロ野球ワールドシリーズに注目したのは、これが2回目ではないか。最初は、2009年にヤンキースが9年ぶり27回目のワールドチャンピオンとなった時であろう。その時のMVPは平成25年5月に国民栄誉賞を受賞した松井秀喜(マツイ ヒデキ)氏である。日本人選手による史上初の受賞であった。
野球の本場、アメリカのメジャーリーグで夢に挑戦する日本人プロ野球選手の第1号は村上 雅則(ムラカミ マサノリ)投手で、1964年サンフランシスコ・ジャイアンツ投手として、初勝利を上げてから50年の年月が経過している。この間に、日本人プレーヤーが多くの記録やタイトルを獲得し、実績を積み上げて来ている。しかし、新天地での慣れない生活はかなりの負荷で、ほとんどの選手が肉体的故障に直面している。そろそろ、日本人が自分の生まれ育った場所、国で自分の夢に挑戦できるような国にする時期(トキ)になったのでないか。そんな国づくりを日本人は本気で考えてもよいと思う。
以上
平成25年10月