建築の環境と心理に関する参考文献リスト

環境心理学的な事柄を学ぶ際に、参考となるような本の紹介

加藤信介、土田義郎、大岡龍三,図説テキスト 建築環境工学,彰国社,2002

建築の環境にはどんなものがあって、どう関わっているのか、そして、よりよい環境づくりにどう取り組んでいけばよいのかを、イラストを多用し、わかりやすくまとめている。簡明ながらも12級建築士レベルの内容を満たしている。

日本建築学会,建築空間のヒューマナイジング 環境心理による人間空間の創造,彰国社,2001

設計者が環境心理学的な知識を活用できるようになることを目指した書である。環境設計に関する具体的な事例をもとに、さまざまな手法に関する解説が取り入れられている。環境工学と建築計画の総合化が図られている。

永田穂,静けさ よい音 よい響き,彰国社,1991

著者はコンサートホールの音響設計の第一人者。ホールの音響だけに限らず、さまざまな公共的な空間で聞かれる音に対する思いをつづった工学的エッセイ。読みやすく、なおかつ建築音響的知識についても触れられている。

吉村弘,都市の音,春秋社,1990

著者は作曲家である。しかし、彼の作曲する音楽はCDやコンサートホールよりも街の中で聞かれる機会が多い。彼は、公共的なサイン音として使われている音を多くデザインしているのだ。街で見つけたいろいろな音に関して、彼の感性を垣間見ることができる。

キャロル・ヴェノリア(石田章一監訳),呼吸(いき)する環境【原題:Healing Environments,人間と歴史社,1999

著者は"Building with Nature"というニュースレターを発行しているアメリカの建築家。この本では環境要素に対する基礎知識を簡明に解説し、さらに「認識のエクササイズ」という課題が随所にちりばめられているのが特徴。

 

研究室の本棚にはいろいろな本のリストがあります。