生活環境研究所

Environmental Research Institute

所長挨拶

金沢工業大学生活環境研究所
所長 鈴木 保任

 令和 2 年度はコロナウイルスの蔓延により全世界規模で活動が制限されるような状態でした。本研究所の活動も例外ではなく、年度の前半は全面オンラインとなった講義への対応に追われる毎日でありました。また学会活動も前半はほぼすべてが中止となり、後半はオンラインでの開催となりました。当方は図らずも所属学会のオンライン年会の開催に関わることとなり、貴重ではありますが大変な経験となりました。研究所に所属する学生諸君にとっても、対面での学会発表の機会が失われることとなり、研究のモチベーションに大きな影響があったと思われます。特に Pacifichemの延期により修士課程 2 年生が発表できなかったことは残念でしかたありません。
 このような状況下でもあって、学会発表、論文発表等の件数は例年ほどではない結果となりました。一方で共同研究の継続、新たな研究助成金などを得ることができており、来年度もコロナウイルスの収束は期待できないものの、新しい生活様式ならぬ、新しい研究様式の元で成果を上げたいと考えております。
 昨年度までの環境浄化材料、金属資源の効率的な回収材料、コンクリート表面の高機能修飾材などの材料開発に加え、それらの材料を活用する簡易な分析法の開発を新たなテーマとして掲げ、伝統ある研究所の発展に尽くしていきたいと考えております。

令和 3 年 12 月 1 日
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