環境調和型光・電磁場
エネルギー変換技術の確立
本研究所は、光電磁場科学の技術基盤の確立と、その応用のための基本技術の構築を目的として設立されました。 光・電磁場の研究は、21世紀の科学技術を塗り替えるほど大きな可能性と広がりを秘めた最先端分野です。本研究組織では、同分野の『ミクロ領域の極微弱光電磁場におけるエネルギー変換からマクロ領域における光・電磁場エネルギー変換』に及ぶ広大な領域の中で、最も大きな将来性が約束される2つの基幹科学技術分野に集中しました。 ここ数年来、光半導体技術の著しい進展により、赤緑青は勿論、種々の波長をもつ発光素子が実現し、ミクロ領域の極微弱光電磁場エネルギー変換・計測が生体研究に重要な意味を持ち始めています。また、マクロ領域の光・電磁場エネルギー変換制御では、フレキシブル面発光体や有望な新組成レオロジー材料におけるエネルギー変換技術が脚光を浴びています。 これら2つのプロジェクトの遂行により、環境に適合した『究極の省資源・完全リサイクル型産業構造』を我が国で実現する上で不可欠な『新しい科学分野の開拓』と『インテリジェントシーズ技術』の創出・発信により、デバイス、新材料、半導体、ディスプレイ、高機能性機器制御、医療福祉、農業・バイオ・環境、エネルギーなどの幅広い分野で世代交代的変革をもたらし得るでしょう。 これにより、地域に新しい高付加価値型産業を根付かせ、地域産業の振興にも貢献して行きたいと願っています。 |
■プロジェクトの研究概要 |
光・弱電磁場バイオエレクトロニクス 技術の確立とその応用 ◆有機分子内のキャリア移動・再結合課程による効率的な発光現象を利用したフレキシブル高効率発光体の設計手法、およびこれらの発光体を生態深部へ埋め込む手法の確立。 ◆希少価値物質生成用形質転換生物(機能性茸、植物工場など)の探索と光源内臓効果、および生成特性の診断・生育制御手法の構築。 ◆生物フォトンや微弱磁場による生体情報探知・解読と表示手法の高度化、および植物由来の免疫系アルゴリズムの構築。 ◆極微弱磁場検出器の設計と開発。 |
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環境調和型光・強電磁場エネルギー 変換・制御技術の確立とその応用 ◆電磁界により広範囲な粘度制御可能なER/MR材料の開発・設計・製造手法の確立、およびこれらの材料を利用した環境に優しいアクティブ制御型電気―機械エネルギー変換システムの開発。 ◆電気流体力学(EHD)ポンピング技術の高度化、および電気絶縁技術との併合による省エネルギー、高効率、かつ新機能性の熱伝達変換システムの設計と開発。 ◆環境調和型の新エネルギー開発に用いる高性能電磁エネルギー変換器の設計と開発。 |