バッタン。
人間・環境学会の研究発表会が東大であった。東大では、キャンパス改造が進みつつある。新しい建物もいくつかできた。歴史的な保存建築物が多くあるが、同時に最新の設備に対応するために内装だけを改造したところも多い。
会場の工学部2号館セミナー室も改装されたところだ。天井が拡散性をよくするため7-80センチの幅の波形に変えられていた。天井がもともと高いのでできたのだろう。
ただ、入り口のドアが鉄製の重たい扉で、ドアクローザーの調整がしっかりされていないようだった。締まるときの音がちょっと大きくて気になった。
ガサ、ガサ。ガシッ、ガシュ。パッチン。
去年、石川県のイベントでいただいた葡萄の木を庭に植え付けた。余分な枝を落とす。葉はかなり厚く大きいので、がさがさと大きな音をたてる。
剪定バサミですっきりしたところで庭の隅に据えた。スコップで穴を掘るが生垣のウバメガシから伸びた根が硬く、石ころがあったりしてきちんと穴を掘るのが大変だ。犬小屋が将来葡萄の木の陰になるようにした。ちゃんと根付いてくれるだろうか。ただ、葡萄の木自体は接木をしないと甘い葡萄はつかない。ま、何らかの役に立てば良いのだ。
シュワシュワ・・・・。ウインウイン・・・・。
長年使っていた洗濯機がとうとう壊れた。仕方なく新しい洗濯機にしたのだが、新しい製品はエントリークラスでも、電気代も水の使用量も少なくなっているのに驚かされた。ここ6-7年でずいぶん変わったようだ。(4/23の日記参照)
音も小さくなっている。洗濯のときは微かに水の音がする程度で、別の部屋にいるとほとんど聞こえない。脱水時もモーターが高速に回転するので洗濯時よりは大きな音だが、それでもうるささは感じないくらいだ。
家庭内の電化製品で音が小さくなってほしいのは、あとは掃除機と食器洗い機だ。こちらは、洗濯機よりも静穏化が難しいのだろう。
ゴゴゴゴ・カタカタ・・ガタガタガタガタンガタン・・・カタカタカタ・タ・タ・タ・・・・。
今朝地震があった。まだ寝ていたが飛び起きてしまった。早朝の地震という事で阪神大震災を思い出し、どきどきした。幸い、石川県近辺だけの小さな地震だったようだ。金沢は震度3とテレビで報じていたが、周りの町はことごとく震度4となっていたのでなんとなく納得がいかない。
ブルウウウン、カタン、・・・・・カタン、ブルウウウン・・・・・。
どういうわけか、朝早く目がさめた。まだ、午前5時前だった。すぐに起きあがる気もぜず、布団の中でつらつらと外の音を聞いていた。
走ったり、止まったりするせわしないバイクの音は新聞屋さんだ。雨の日も雪の日も、毎日朝早くから本当に大変だなと思う。バイクの音というと結構目立つ大きな音で、嫌われる場合が多いと思うのだが、新聞屋さんのバイクに関しては、感謝の気持ちを感じこそすれ別段うるさいとは感じない。現代の平和な住宅地の朝の音風景として、典型的なものだと思う。
私が子どものころは、これに加えて牛乳屋さんのビンのカチャカチャなる音が聞こえていたはずだ。いつのまにか、牛乳はビンから1リットルの紙パックに変わって、スーパーで買うものとなってしまった。又それ以前は、納豆売りが朝からきていたという話も聞く。食生活のあり方や、生活スタイルによって音も変わって行くんだな。
ピィーーーーーーーッ。ピロロピロロ、ピロロピロロ。
建築学会の委員会があったので、名古屋まで列車で出かけた。Q切符を使って米原までの「加越」に乗り込んだ。車窓には田園風景が続く。一面、稲の苗の葉がそよいでいる。鮮やかな緑色の田の向こうには琵琶湖が見えてきた。沖はもやに煙っている。
通過駅の手前で、長く警笛を鳴らす。安全確保のために鳴らしているのだが、同時に鉄道らしさを醸し出す音でもある。この音で、建築中の家の前の大工さんがゆっくりこちらを振り返るのが見えた。
旅の気分を楽しんでいたところに、客席のどこかで携帯電話が鳴り出した。
パアァーン。
長町公民館で地域のまちづくりの集まりに講師として呼ばれて話をした。数年前に建てかえられたもので、まだ新しい雰囲気が残っている。
児童館も併設されており、まちなかとしては思った以上に広い空間だった。遊戯場はトランポリンもできるようになっていて天井が高い。手をたたいてみると残響がとても長いのが良くわかる。
プウー。プ、プ。
音響実験室で距離減衰の状況を調べるための予備実験を行った。実験室の外にCDやアンプを置いているので計測する人と、音を制御する人で連絡をとりながら実験を進めて行く必要がある。インターホンを設置しておいたので最初はそれでいちいち言葉でやり取りしていた。見ていて非常にまどろっこしかったので、「インターホンを鳴らす回数で、次の音に行く、とか、もう一度とかを決めておけば?」と提案しておいた。
ちなみに、大学の内線電話は、長音1回が繰り返されるときは外線からで、短音が2回繰り返されるときは学内からということになっている。ちょっとしたことだが心構えの違いができるので、心理的な負担を軽減する事に少しは貢献しているような気がする。ほんのすこしだけど。
シャキ、シャキ・・・。
床屋に行った。客は誰もおらず、店の女性独り新聞を読んでいた。前回、バリカンで刈り上げてもらったら、気分的にはさっぱりしたのだけれどちょっと短すぎかなという気もしたので、もう少し長めにお願いした。(3/22参照)
今回ははさみ仕上げとなった。髪の毛を引っ張られてしゃきしゃきと規則的な音を聞いていると、気持ち良くなって眠くなってくる。短波も入る大きなラジオが鏡の前に据え置かれ、最近あまりなじみの無いシャンソンが流れていた。
シャー。
音響計測に使うオーディオチェックCDを学生に聞かせた。1kHz帯のオクターブバンドノイズを聞いたとき、「あ、セミの声だ」といった。なるほど、言われてみればたくさんのセミが一斉に鳴いているときの、蝉時雨によくにている。
ゴヒューウーン。
今日は学内の7号館というところで研究会を行った。7号館は今年できたばかり。エスカレータが4階まで一列に続いているが、センサーで人が来ると動き出すようになっている。動き出すときにモーターが低い唸りをあげる。もう少し静かに動いてくれても良いようなものだが。
モォー。フーゥ。ピーィ。
キゴ山に植えたとうもろこしの様子を見に行った。順調に育っている。8月中ごろにはちゃんと食べられるだろう。
ついでに放牧されている牛を見にいった。ルナもつれて行ったせいか、ある一匹の牛は少し警戒して、こちらを向いて鳴いていた。
土手にススキが生えていた。葉の軸を子供たちに教えてやった。そういう事は私はほとんど親から教えてもらった記憶が無いが、やはり今時の子なのだろうか。
ついでにススキの葉を両親指の間にピンと張って息を吹きこんで鳴らしてみた。ススキよりもう少しつるつるした葉のほうがなりやすい。ピーとならずに息の音ばかりしていたが、ようやく少し鳴った。上の子はまねをして上手に音を出していたが、下の小学1年生にはちょっと難しかったようだ。
ハッポウ、ハッポウ。チュチュチュチュチュ・・・・。ピーィ、ピーィ、・・・・。
大学のキャンパスはどちらかというともう住宅地の真ん中という感じなのだが、それでも鳥の数などは大都市などより格段に多いだろう。
今日、学内を歩いているとカッコウの鳴く声がした。とてもはっきりと聞こえ、声が校舎に反響してエコーとなっていた。近くにいるはずと思いキョロキョロ探して見ると、1号館という3階建て程度の校舎の一番上の給水塔にとまっていた。
鳴き声は「カッコウ」というより「ハッポウ」と聞こえる。確かに給水塔の上なら八方見渡せるに違いない。
しかし、少しも休まずに鳴いていたのはなぜだろう。別の場所ではスズメや他の鳥も騒いでいた。何かに警戒していたのかもしれない。
パチッ。ウーーウルフルウルフルウルフル・・・・・。
梅雨なのにここ2、3日は天気が良く、蒸し暑い。研究室はエアコンもあるがそれほど暑くもないので、部屋にある扇風機をつけてみた。やたらと音の大きなスイッチを押すと、苦しげにモーターがうなり、ファンが風を送り出す。重心がずれているのか、微妙に振動を発しながら回っている。
この扇風機は相当古い。備品番号を調べて見たら1980年に購入したものだった。効率も悪くなっているかもしれないが、使えるものはとことんまで使うことにしよう。
ダン、ダン、ダン・・・・・・。
子供のたんすのひきだしが調子悪い。取り出して見ると、ひきだしを支えるレールが、外れかかっている。レールはプラスチック製で、ダボが一体となったような仕組みで本体につくようになっているのだが、ダボ部分がいくつか折れてしまっているのだ。適当なくぎで打ちつける事にしたが、金槌でたたくと響いて思った以上にうるさい。耳にこたえた。
(遠くで選挙カー)
今度の日曜は選挙の日だ。選挙カーの音は聞こえる事は聞こえるが、以前ほどではないような気がする。今日は2回程度遠くで聞こえただけだ。
大学周辺は無党派の20台の若者が多く、かつ選挙権の無い二十歳前の学生の比率も高いので、あまり重要地域と位置付けられていないのだろうか?
ガラララアッ、ガラララアッ。
今日は町会一斉の泥上げの日だ。朝7時にはもうあちこちから、先端の平たいスコップでコンクリートの溝を掻く音が響いている。蚊の発生などを防止するため、側溝にたまった砂や苔を取り除いて、澱みができないようにするのが目的だ。
毎年、この時期の日曜日に行われるのだが、うっかり忘れているとスコップのガラララという音で目が醒めてあわてることがある。今年はしっかり憶えていて出遅れなかった。
キイー、ガラガラガラ、キイー・・・。
家の近くに食品工場がある。主に弁当を作っているらしいが、なま物だけに時間がシビアだ。それで早朝に作業がピークを迎える。朝早く目が醒めたとき(午前4時ごろ)など見てみると、電灯がついて従業員らが忙しく出入りしている。
従業員の送迎のバスがあり、冬場は暖房のためにアイドリングをしているときもあった。しかし、数年前にどうやら住民からうるさいと文句が出たようで、それ以来アイドリングもしなくなった。そのときはその工場の商品を手土産に社員がきて、とても丁寧に挨拶していった。
その工場の車庫のシャッターが錆びついていて、結構キイキイとうるさいときがある。引っ越してきてすぐの頃は、それで目が醒めた事もあったが、最近は慣れてしまった。
町内の会合のときに場所を提供してくれたり、きちんと挨拶にきたりするし、先日の泥上げのときも従業員も一緒に出てきて掃除をするので、その工場への不満は無い。まちでともに生活するもの同士という一体感があるというのはいいことだとおもう。
バンッ!
大きな音を急に聞かされると本当にびっくりする。事務室で掲示板を見ていたとき、立てかけておいてあったコピー用紙の入ったダンボール箱を、事務の方が倒してしまった。何かが爆発したのかと思って、思わず「あぅ!」とかわけのわからない声が出てしまった。寿命が100年くらい縮まる思いだった。(180歳くらいまで生きる予定なので・・・)
ブオー、ガタン。バムッ。
今日は少し早めに家に戻った。暑いので窓を開ける。近所の音が飛び込んでくる。夕方なので、勤め先から帰ってくる人も多い。駐車場に車を入れて、降りるという一連の音が何回か聞こえてきた。
エンジンの音、ドアの音にも実は音の違いがあって人間はそれらを非常によく聞き分けている。また、たとえ同じ車でも、運転の仕方の個性で音の印象は異なる。私も子どものころ、父親の帰ってくる車の音を聞き分けていた事を思い出した。