パチ、ガガー・・・ン。ピーピーピーピー。
季節はずれのような雷がなった。研究室にいたのだが頭の上でパチッと音がしたかと思うと稲光と雷鳴がたてつづけに来た。大学に落ちたのかもしれない。
今使っているノートパソコンは何の影響も無かったが、サーバーにしているPCはスクリーンセーバーの画面が凍り付いている。無停電電源を入れているにもかかわらず、サージか何かの影響を受けたようだ。
リセット操作も電源ボタンも利かない。非常に危険だが、電源コードを引きぬくしかなかった。無停電電源のコードを抜いて見たが、ピーピー言いつつ電源供給しつづけている。
無停電電源のスイッチを切るとようやくPCの通電が切れた。立ち上げて見る。・・・よかった。無事だった。しかし、LANがいかれたのかもしれない。学内外を問わずインターネットに接続できない。しばらくは電話も不通だった。
ガタンガタン・・・。ゴー・・・。
子どものサッカーの試合のため、手取川の河川敷にあるグラウンドに来た。川には北陸本線の鉄橋がかかっている。駐車場は鉄橋から50mくらいのところなので、列車の音が良く聞こえる。
鉄橋は列車の音を良く響かせるので、かなり大きな音がする。このすぐ近くに住む人はうるさく感じているのではないだろうか。列車の音を良く聞いてみると、編成の短い普通列車は一両ごとの音が明確で、「ガタンガタン・・・」と間欠的な音がする。編成の長い特急列車は、音が比較的分離せずに「ゴー・・・」という音のなかに「ガタッ、ガタッ・・」という音が混じる。
ピピー。
今日も子どもたちの試合を応援にグランドへ繰り出した。なかなか勝てない。ゴールのたびに響くホイッスルが悔しい。
ファー。
小松児童館で1日遊んだ。子どもの日ということでいろいろなイベントがあり、劇を見たりミニSLに乗ったり楽しい1日であった。児童館は粟津公園の中にある。粟津公園には旧尾小屋鉄道の車両をそのまま動体保存しており、実際に乗ることができる。普段は土日祭日に数回運転されるだけだが、今日はフル回転で運転している。警笛の音が公園のどこにいても良く聞こえる。
ゴー・・・。クェーゥッ。カー、カー、カー。ピー、ピー。
浜大根の花が咲くのは、今の時期1週間くらいだけだ。海辺に行けば大抵のところで見る事ができるが、大野の町に行った。
このまちの海岸沿いの「やすらぎの林」という散策路には、浜大根が道に沿って群生している。潮騒に包まれ、ほんのり紫が混ざる白い花が一面に咲く。散策路は砂丘の尾根伝いにあり、海岸の方を見下ろすと松林が続いている。その向こうは日本海だ。静かでのどかなこの場所が私は好きだ。
松林からは雉、カラス、その他の小鳥、小さな生き物たちの営みが、遠くに近くに聞こえてくる。
パルルルン。
天池の大学施設に行った。施設の建物の庇が大きく出たところがあり、その下で手をたたくとフラッターエコーが聞こえた。
じー・・・。
助成金の申請書を提出しなければならない。今日の消印有効ということで、午後7時半くらいになってから金沢南局まで郵便を出しに行った。昼間は結構暑かったが、車の窓を開けていると夕暮れの涼しい空気が車内に流れ込む。心地よい風。風とともに時折、「じー」というおけらの鳴き声が聞こえてくる。初夏を感じさせる鳴き声だ。
※6/16 よくよく考えて見るとまだおけらは鳴くような時期ではない。どうやら春ゼミの声をおけらと聞き間違えていたような気がする。
ピピピ・・・。ホー、ケキョ。ケキョケキョケキョ!グアー、グアー。ゴォー・・・。
金沢市の行事「ふれあいデー」でキゴ山へ行く。研修施設に宿泊し、朝、周囲を散歩する。霧に包まれた空気は澄んでいる。いろいろな鳥たちがざわめく。池にいるアヒルと鴨も鳴く。
小高くなったところに見晴らしのよいあずまやがあった。遠くに金沢の町が見えた。静かに耳を澄ますと車の音なのだろうか、ゴーといううなりが聞こえてきた。こんなところまで街の音が聞こえているとは知らなかった。
ドムッ。
子どもたちとサッカーをして遊んだ。私がボールを地面において蹴ると、ゴロになるばかりで浮き上がらないのはなぜだろう。セットプレーも見ていると簡単そうだが、やってみると難しいものだということがわかる。
パラララララン。
石川高専の講義でフラッターエコーについて説明した。教室の黒板は両端の学生にも字が見えやすいように凹型にたわんでいる。鳴き竜の空間と同じで、手をたたくときれいにフラッターエコーが聞こえた。学生もいつもいる教室でそんな事が起きているとは知らなかったようで、一瞬目が輝いたように感じた。
コォーーーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・・・・。
ジェット戦闘機の音だと思う。ふと気がつくと、小さなレベルでいつのまにか音が聞こえている。そして少しづつ少しづつ大きくなる。いつがピークだったかもわからぬ内に、今度はだんだん小さくなってゆく。旅客機よりだいぶ高い高度で飛んでいるようだ。
石川県は小松空港が民間と自衛隊の共用の飛行場となっているため、自衛隊のジェット機の音が良く聞こえる。空港から離れているのでもうかなり上空を飛んでおり旅客機より高度は高いのではないかな)音はそううるさく感じる事はない。でも、飛行場周辺の人たちは離着陸の音があるのでたいへんだろう。
(人のざわめき)。ピー。キュ・・・・ウキュ。(待合室のざわめき、テレビ)(アナウンス)(ソミソド↑)
東京出張のため小松空港へ。平日なのでそれほど込んではいないが、残響感のある空間に人の声がどことなく響く。大きなバックルのベルトをしているせいか、金属探知機に引っかかる。このベルトのときは毎回だ。
「ベルトまわりを失礼いたします。」といって、痛くもない(出っ張った)腹を探られる。思わず、息をすって腹を引っ込めてしまう。ボディーチェックはあまり気分が良くないが(自己嫌悪半分・・・)、仕方がないな。
窓の外には自衛隊のヘリが盛んに飛んでいる。音は聞こえてこない。
カラン、・・・カラン・・・。
実は風鈴をコレクションしている。バラエティーは限られているが、少しづつデザインの違うものを取り揃え、30個以上になった。すべて研究室の天井につるしたまま(夏でも冬でも)にしてある。昨日も夏日であったが今日も暑く、窓を開けてある。風が強いので少ししか開けていないが、その風でガラスの江戸風鈴がよく鳴っている。
江戸風鈴の音は曇りのない、乾いた印象がする。これは東京の篠原風鈴本舗で購入したものだが、近所のホームセンターで買ったガラスの風鈴はもっと曇った音がする。
ガラスのアート作品を作る工房で買った風鈴もあるがそれはガラスの肉厚が暑く、より硬くてきついキンキンした響きになってしまっている。伝統の技、親しまれ生き残ってきた音は一味違う。
クゥン、クゥンクン。
我が家の愛犬ルナは、朝みんながご飯を食べているともうすぐ自分もご飯がもらえると知っていて、クンクンと甘えた声を出して、人の顔を見ては尻尾をぷりぷり振る。
ワァーン。
サウンドスケープ協会の理事会が聖心女子大で行われた。鳥越先生の研究室がわからず、マリアンホールの大学受付で女性の事務の方にたずねる。
暗い廊下に声がワーンと響き、少し怖いような雰囲気がある。古い建物なりの重さともいえる。
カゥーン。
協会の総会とシンポジウムが行われた。場所は川崎の産業振興会館。懇親会も同じ場所で行われた。
ガムランの演奏もあった。青銅でできたクンデルの音を単独で聞かせてもらったが、それ自体は単純な金属の響きのように聞こえる。演奏として複雑に絡み合う事で独特の味が出てくる。ふうっと足の力が抜けるような心地よさがある。
懇親会で安本先生と話しているうち、安本先生も音日記を今年からつけはじめたことが判明。もしかしたら、サウンドスケープ協会の中には他にも同じことを考えた人がいるかもしれない。同じ日の様子を比べたり、同じ音についての記述がどのように違うかを比べたりしたら面白そうだ。
チン、チチン・・・。
小学校のPTAの企画で「親子ふれあい会」という催しがある。毎年ゲームを企画したりしているが、今年は夏に向けて風鈴を作ろうということになったらしい。うちが試作して提供する事になったので、ホームセンターで安い材料で良い音のするものを探した。
アルミ棒などいくつか候補はあったが、実際に裁断して鳴らしてみないと音がわからない。また、アルミは結構高い。大き目の鉄の座金を鳴らして見るとそこそこ澄んだ響きがするので、いくつか買って3つほど試作した。音色も、なりやすさも今1つという感じだが、楽しんでもらえるようならよしとしなくてはならないだろう。その代わり本物の風鈴をいくつか見せて、聞かせて、小学校4年生の子どもたちに、良い響きを聞き分けてもらおうと思っている。
#2000.6.29補足
結局、私がいろんな説明も担当する事になった。どんな反応を示してくれるか楽しみだ。
>>>作り方はこちら