■ 講演その1
題名: 「文化遺産デジタルアーカイブとクラウドツーリズム」
講師: 東京大学 大学院 情報学環 教授 池内 克史
講演要旨: 文化遺産のデジタルアーカイブは,保存,教育,振興といった面で
有用な技術分野である.本講演では,まず,「大仏」や「バイヨン寺院」といった
大型有形文化財の形状や色をどのようにモデル化するかといったアーカイブの
技術を概説する.得られた文化財のデジタルモデルをどのように展示するかといった話題に関して,明日香村や平城京での実証実験にも触れ,これらの要素技術を組み合わせて地域全体をバーチャルなミュージアムとするクラウドミュージアム構想についても述べる.
講師略歴: 大阪府出身,1973年京都大学工学部機械工学科卒業,1978年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了.1978年工学博士.MIT人工知能研究所(3年),電子技術総合研究所(4年),カーネギーメロン大学ロボティクス研究所(10年)を経て,1996年東京大学生産技術研究所に着任,1999年より東京大学大学院情報学環教授.IEEE RAS AdCom,IEEE ITSS BOG,IAPR 2nd VP,IEEE (SPS.RAS,CS) DL,ロボット学会理事などを歴任.David Marr賞(1990), ロボット学会論文賞(1997),IEEE K-S Fu Best Transaction Paper Award (1998)など20ほどの論文賞を受賞.
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