研究成果ご紹介します。

「当研究所では、医工連携に基づいた人間にやさしい医療機械の創製をおこなっています。」

カスタムメイド人工股関節(ステム)の設計・製作

患者個々の患部に適合した股関節ステムをCT画像(大腿骨)より抽出し、高髄腔占拠率ステムを提供する。
       

脳神経外科用マイクロシザースの設計・製作

外形2mmの鉗子孔に装着して使用する神経内視鏡用シザースの開発に成功した。【特許取得済】

股関節摩耗シミュレータの開発

人工骨頭―ステム間に生ずる摩擦・摩耗現象を調査することを可能としている。ISO14242-1に準拠した運動を可能としている。【特許取得済】

工作機械を応用した股関節摩耗シミュレータ

シミュレータ内部における股関節稼動部のようす

 

静脈注射練習用シミュレータ

静脈注射を練習するためのシミュレータを開発。

ドレン抜去時期判定器

手術後のドレン除去時期を的確に判定する。

 

平成26年度医工融合技術研究所の活動報告

新谷一博,高野則之,森本喜隆,加藤秀治,田中基嗣,瀬川明夫, 大澤 敏,小田 忍

平成26年度の主な活動

@「医療機器の創製に関する研究会」の開催

A医工連携オナーズプログラムの遂行

B医工連携研究フォーラムの開催

C授業科目への展開

「医工融合技術を生かした医療機器の創製に関する研究会」の開催
  第1回開催日:5月23日
  参加人数 70名
  テーマ
  @テーマ:消化器の最先端内視鏡治療とその問題点
     講師:金沢医科大学 医学部・消化器内科学 有沢 富康 教授
   Aテーマ:経鼻内視鏡の最前線
     講師:(株)富士フィルム、内視鏡システム部 関 正広 氏
  Bテーマ:半導体レーザを用いた微細接合技術の実用化と医療分野への展望
     講師:村谷機械製作所,技術開発部 左今 佑 氏


第1回研究会における講師陣からの話題提供3件の様子


 第2回開催日:9月2日
 参加人数 69名
 テーマ
 Cテーマ:秋田発!電界非接触撹拌技術が拓く新たな医療機器産業への展開
   講師:秋田県産業技術センター 中村竜太 研究員
 Dテーマ:機能性医薬品「フィルム製剤」の開発と概要
   講師:ツキオカフィルム製薬(株)  西村美佐夫 専務
 Eテーマ:低分子化合物が有するゲル形成の特長とDDSへの応用
   講師:元北陸大学薬学部 教授  古閑健二郎氏


第2回研究会における話題提供と質疑の様子


 第3回開催日:11月28日
 参加人数:54名
 テーマ
 Fテーマ:元気な超高齢者の皮膚をつくる ―床ずれ・おむつかぶれからの解放―
   講師:金沢医科大 看護学部・成人看護学 紺家千津子 教授
 Gテーマ:かぶれ防止機能を持つ看護用テープの開発
   講師:住友スリーエム ヘルスケア株式会社 医療用製品事業部 山元宏一氏
 Hテーマ:地域連携に基づいた会員企業から医療部品開発状況の紹介
   講師:渋谷工業(株) 上田浩司 メカトロ事業部 医療機器本部 部長


第3回研究会における話題提供と質疑の様子


医工連携オナーズプログラムの遂行

1年次生から3年次生の医工連携オナーズプログラムの参加学生を対象に前学期は,@からGに示す内容で基礎的知識の付与を行った.また、後期はHからRの内容で実質的個別課題について機器の開発を試みた.
前学期
@第1回: 新谷担当  生物と工学T
A第2回: 新谷担当  生物と工学U
B第3回: 高野担当  ミクロ分子で構成するマクロ生物
C第4回: 森本担当  生物の運動機能とその要素
D第5回: 田中担当  生体の構造と再生
E第6回: 小田、大澤担当『バイオテクノロジーと地球環境問題:生体触媒による環境調和型物質生産技術を中心に』
F第7回: 加藤担当  生体材料とこれの加工
G第8回: 瀬川担当  塑性加工と動脈瘤の塞栓術
後学期
H第1回: 今年度の進め方と個別課題の提示
I第2回: 医工融合研究会
J第3回: 中間報告会T 
K第4回: 中間報告会U
L第5回: ステークホルダー交流会参加
M第6回: 中間報告会V
N第7回: 医工融合研究会参加
O第8回: 中間報告会W
P第9回: 中間報告会X
Q第10回: まとめとポスターの製作
R第11回: 医工連携研究フォーラム  金沢工業大学

 後期に実施した個別課題のテーマ
@高齢者にやさしい爪カッタの開発 
A血圧の新規測定法の提案と機器の開発 
Bミトン装着を廃止するための新型医療機器の開発
C糖尿病患者における定期注射管理ボックスの開発
D生体機能に即した静脈注射シミュレータの開発
E患者移動用補助具の開発
F生体にやさしいバイポーラ型内視鏡鉗子の開発
G耳たぶを利用した血糖値の自己測定装置の開発
H人体に即した上腕モデルの開発
I高剛性人工骨足場材の骨伝導能に関する研究
J転落時けが防止用器具の開発(転倒・転落しても怪我しない床の開発)
K非侵襲型頭蓋内圧モニタリングシステムの開発



図4 医工連携オナーズプログラム参加学生による中間報告とそのディスカッション風景
平成26年度 医工連携研究フォーラムの開催

開催日:平成27年2月21日
来場者数:120名
プログラム:1件の基調講演と成果報告5件

基調講演:「肝細胞癌に対する先端治療の最前線」
  講師:金沢大学 大学院、医薬保健学総合研究科 恒常性制御学(第一内科)
       付属病院  消化器内科 主任教授、先進医療センター長 金子周一 教授

医工連携課題の成果報告
@Holmium:YAG LASER による尿路結石破砕効率に関する研究
   金沢医科大 森山 学 氷見市民病院教授,金工大 杉本康弘 准教授

Aストーマ周囲皮膚障害の支援に関する研究
   金沢医科大 紺家千津子 看護学部教授 他

B3D構造を有する人工足場材に対するDLC被膜が骨伝導能に及ぼす影響
   金工大 新谷一博 教授,金沢医科大 川原範夫 医学部教授 他

Cフッ素添加型DLC被膜の形成が抗菌効果に及ぼす影響
   金工大 小田 忍 教授,金沢医科大 川口真史 医学部助教 他

D胃壁縫合装置の開発
   金工大 森本 喜隆 教授,金沢医科大 伊藤 透 医学部教授 他


図5 金沢医科大,勝田学長あいさつの様子

図6 金子教授の基調講演の様子

図7 医工連携オナーズプログラム参加学生によるポスタセッション発表の様子