「IT」、「知的財産」、「経営」を総合的に研究

  「知的創造社会」が前提とする「知的創造サイクル」では、「IT」、「知的財産」、「経営」という三分野は不可分一体であり、総合的に研究する必要がでてきています。
 このような背景の中で、当研究所は「知的創造サイクル」を総合的・学際的・科学的に研究する拠点として誕生いたしました。
 当研究所にはこれら三分野それぞれを中心に研究する三つの研究センターが設置されており、産学連携に貢献いたします。

Project1 ITメディア研究センター

 日本政府はメディアソフト産業の育成として、「コンテンツを生かした文化創造国家づくり」を発表し(2006年)日本を世界トップクラスのコンテンツ大国実現を目標としていることを受けて設置された研究センターです。
 ネットメディアによるメディアソフトの創作、流通、検索、さらにはライブ、エンターテイメントコンテンツ技術や興行、著作権継承処理等を技術開発とともにビジネス展開を含めて研究テーマとして捉え、IT基盤やネットメディアが産業、教育、さらには社会に浸透する変革に寄与することを目的にしています。

【主な研究テーマ】
・CGMマッシュアッププラットフォームとそれを用いた新たなサービスの開発
・情報共有サイトの集合知を用いたコミュニケーション教育システムの開発 ・メディアソフトの循環流通を考慮した権利継承の自動化システムの開発

Project2 知的財産科学研究センター

 2002年の総合科学技術会議が、「ライフサイエンスやIT等先端技術と知的財産の関係、マクロ経済と知的財産政策の関係等、新時代にふさわしい知的財産のあり方について研究を深めるために、法学の一分野としての知的財産法から、法学・経済学・経営学・理学・工学・医学等にわたる融合科学としての「知的財産学」の発展を目指す」必要がある、と指摘したことを受け、その分野の研究を進めております。
 具体的には、従来からの法学的アプローチに加え、「知的財産」を融合科学という学際的な視点で捉える「知的財産学」の研究を進めて日本政府が推し進める「知的財産立国」の実現に向けて貢献することを目的としています。

【主な研究テーマ】
・知的財産人材の研究
・知的財産戦略マネジメント工学研究

Project3 先端経営研究センター

少子高齢化による社会構造の変化、資本市場の質的な変化、グローバリゼーションの進展、環境問題など、企業を取り巻く経営環境は益々複雑化しています。一方、わが国では大学の研究機関が企業経営を直接的に支援したり、グローバルビジネスに通用する競争力あるプロフェッショナル人材を育成したりする仕組みが極めて脆弱でした。本研究センターでは、工科大学の強みを活かしつつ、先端経営研究、プロフェッショナル 人材育成、企業変革の実践という3つのテーマに実践的に取り組むことを目的としています。

【主な研究テーマ】 ・ものづくり経営(ものづくり・人づくりを実現する経営フレームワーク)
・経営イノベーション(高業績文化を通じた独自性、競争優位、顧客価値の創造と推進)
・企業モデリングと経営シミュレーション(企業プロセスモデリングとビジネスインテリジェンスの融合)
・ポートフォリオインテリジェンス(学習の効果的PDCAの実現と認知モデリング)