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2013.4.5 共同研究を実施しているアクアマリンふくしま(福島県いわき市)にシーラーカンス・ロボットが展示されます。



金沢工業大学 生体機構制御技術研究所

所長 佐藤 隆一

 現在のロボットは、各関節部分に一つのアクチュエータを装備し、それら全てをコンピュータで制御することによって人間の動きを模擬していますが、現状では人間の滑らかな動作には遥かに及びません。しかし、下等な生物でさえ、複雑な運動制御を脳からの指令を待たずに複雑な運動を瞬間的かつ滑らかに行うことができます。この差異が拮抗する二関節筋の働きによるという知見が生物学の分野で明らかにされつつありますが、工学分野では未だ認められておらず、実用化もされていません。この例からも分かるように、工学が生体の機構制御システムから取り入れるべき知見は、拮抗二関節筋以外にも多数あると考えられます。
 そこで当研究所は、工学、生物学、医学等の多岐に亘る技術情報を統合することによって、生体が持つ機構制御技術を工学分野に応用し、ロボット開発にブレークスルーをもたらすことを目標としています。本研究所は、得られた成果を積極的に発信し、次世代の制御工学の研究拠点を形成することを目指しています。