感動デザイン工学研究所は、人が感動するメカニズムを科学的に検証し、人に感動をもたらす製品（感動プロダクト）の研究開発を行う先進的な研究機関として、平成19年3月に設置されました。「人の心を感動させる品質構成とは何であるか」を探求し、設計品質として具現化していく感動デザイン工学の視点から、研究所ではこれまでに、食品・化粧品など人々に身近な様々な商品について、消費者の心を動かす要素を明らかにし商品開発へ展開する実績を挙げてまいりました。また、エンターテインメント性の高いデジタルコンテンツの科学的評価手法の構築や、地域活性化のための実践的なメディアコンテンツの開発など、産官学連携による成果も挙げています。

このような「人々の心を揺さぶる製品・コンテンツをいかに生み出すか」といったモノづくりの課題解決に加え、「人々の感動体験をいかに生み出すか」といったコトづくりについても、近年求められています。

本研究所では、人々に感動をもたらすモノ・コトづくりを主要テーマとして位置づけ、感動のメカニズムを科学的に解明し、商品開発やコンテンツ、体験デザインへの応用を目指します。また、人の感動を測定、数値化し、感動の評価システムの開発を行います。これらの技術、システムを活用し、人々の新たな感動を創出するモノ・コトづくりに展開し、地域連携や産学連携による実践的な取り組みを推進します。